AGAヘアクリニックで使われる薬はどんなもの?効果や副作用などを解説!
目次
AGAヘアクリニックでは、症状や患者の希望に合わせて適切な薬を処方してくれます。
有名な「ミノキシジル」が配合された薬はもちろん、さまざまな内服薬・外服薬をはじめ「PANTO」といったオリジナルの育毛サプリメントまで、バラエティも豊富です。
AGAの治療にはこうした薬の利用が欠かせないだけに、必要な知識を身につけておきたいところです。
今回はAGAヘアクリニックで処方される薬について、薬が持つ効果・効能や注意したい副作用など詳しく解説します。
最後までチェックして、AGA治療に用いられる薬への知識を蓄えてください。
AGAヘアクリニックの料金はいくら?治療プランごとの料金や治療薬の料金などを解説します!
AGAヘアクリニックで処方される薬はどんなもの?
AGA治療では適切な薬の利用が欠かせません。
では、AGAヘアクリニックではどのような薬を処方してもらえるのでしょうか。
ここではAGAヘアクリニックで取り扱っている薬と薬の料金、効果などをまとめました。
以下の表を見てください。
薬の名称 | 月々の料金 | 使用方法 | 効果 |
FINA(フィナステリド) | 初回:1,800円(税込)/2回目以降:3,600円(税込) | 内服 | 男性ホルモンの作用を抑えることで男性型脱毛症の進行を遅らせ、髪の成長を促進する |
MINOCK(ミノキシジル) | 9,000円(税込)※来院・オンライン共通 | 内服 | 血管を拡張して頭皮の血流を改善し、髪の成長を促進する |
DUTA(デュタステリド) | 来院:8,000円(税込)/オンライン診療:7,200円(税込) | 内服 | DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制し、AGAの進行を遅らせる |
MINOCK LIQUID(ミノキシジル) | 来院:13,000円(税込)/オンライン診療:12,000円(税込) | 外服 | 頭皮の血流を促進して毛髪の成長を助ける |
AGAヘアクリニックでは、主に上にまとめた4種類のAGA治療薬を処方しています。
フィナステリドの内服薬「FINA」は、初月の料金が1,800円、2ヶ月目からは毎月3,600円とリーズナブルな価格です。
AGA治療薬は継続的な服用が大切なだけに、低価格なのは嬉しいですね!
フィナステリド以外の治療薬は、来院での診療の場合は8,000円~13,000円の範囲ですが、オンライン診療を利用すれば7,200円~12,000円で購入できるので、薬代を押さえたい場合はオンライン診療も検討してください。
さらに、AGA治療薬の中では知名度の高い「ミノキシジル」の内服薬「MINOCK」を2mg~8mg、外用薬「MINOCK LIQUID」を5%~14%の濃度で提供しています。
どの濃度でも一律価格で提供されているので、高濃度の薬を使用しても追加費用がかからず、自分の症状に最適なミノキシジル製品を選びやすいです。
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AGAヘアクリニックでの薬の活用例
AGAヘアクリニックでは、上に挙げた薬をどのように AGA治療に活用しているのでしょうか。
AGAヘアクリニックでの治療は、患者一人一人の状態や希望によって用いる薬を柔軟に変えています。
以下の例を見てください。
治療の方向性 | 用いる薬 | 服用方法 | 月々の治療費の目安 |
現状の維持や予防をしたい | フィナステリド | 内服 | 初回:1,800円(税込)/次回以降3,600円(税込) |
スタンダードなプランを試したい | フィナステリド・ミノキシジル | 内服 | 初回:0円(税込)/次回以降12,600円(税込) |
まずは発毛を目指したい | フィナステリド・ミノキシジル | 内服 | 初回:0円(税込)/次回以降:12,600円(税込) |
さらに効果的に発毛したい | デュタステリド・ミノキシジル | 内服&外服 | 22.800円(税込)~31,000円(税込) |
最大限の発毛を目指したい | デュタステリド・ミノキシジル | 内服&外服 | 31,000円(税込) |
症状の維持や予防を目的としする場合、フィナステリドを利用した治療プランで治療を初月から1,800円でスタートできます。
ミノキシジルなどの他の発毛促進薬を組み合わせた治療プランは無料から提供されており、AGA治療の全体の費用は最大でも31,000円です。
AGAヘアクリニックの料金はシンプルかつ明朗なので、想定外に高額な出費は発生しづらいです。
長期的な通院も安心ですね。
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AGAヘアクリニックが処方する薬の効果・効能
ここまで解説したように、AGAヘアクリニックは症状や希望に合わせてさまざまな薬を処方してくれます。
主に処方される薬は「MINOCK(ミノキシジル内服) 」「MINOCK LIQUID(ミノキシジル外服)」「FINA(フィナステリド) 」「DUTA(デュタステリド)」の4種類ですが、これらの薬にはどのような効果・効能や副作用があるのでしょうか。
ここではAGAヘアクリニックで処方される薬の効果とあわせて、副作用も解説します。
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MINOCK・MINOCK LIQUID(ミノキシジル)
まずは育毛剤の成分として知名度の高い「ミノキシジル」から解説します。
ミノキシジルはもともと1979年から高血圧治療のために使われていた薬で、血管拡張効果が知られています。
しかし副作用として多毛症が見られたことから発毛剤としての可能性が再評価され、1988年にはAGA(男性型脱毛症)治療薬として公式に承認されました。
現在ミノキシジルはフィナステリドやデュタステリドと並ぶ、主要なAGA治療薬として広く使用されています。
AGAヘアクリニックではミノキシジルの内服薬として「MINOCK」を、外服薬として「MINOCK LIQUID」を処方しています。
ミノキシジルの効果・効能
ミノキシジルは毛細血管を拡張しての血流改善に加え、髪の成長に重要な役割を果たす毛乳頭細胞に直接作用します。
ミノキシジルには髪の成長サイクルを伸ばす効果があり、毛乳頭細胞からの「発毛因子」の生成を促進し、さらには毛乳頭細胞の増殖を助ける作用も持っています。
こうした作用から、ミノキシジルは発毛を促進する成分として市販の育毛剤にも配合されるなど幅広く活用されていますが、安全なAGA治療は医師の診断による薬の処方が大切です。
ミノキシジルの内服薬と外服薬の違い
AGAヘアクリニックではミノキシジルの内服薬と外服薬の2種類を処方していますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
内服薬は外服薬と違い血中から作用するため、外服薬よりも高い育毛効果が期待できます。
ただし、国内においては臨床試験がされておらず、薄毛治療薬としての利用は推奨されていない側面もあります。
一方外服薬は体内から作用する内服薬と違い、頭皮に直接浸透して効果を発揮します。
日本皮膚科学会が定めるガイドラインにおいても推奨されている薬です。
FINA(フィナステリド)
フィナステリドはAGA(男性型脱毛症)の進行を遅らせ、髪の毛の成長サイクルを正常に保つ助けをする治療薬です。
アメリカの食品医薬品局(FDA)によって認められており、世界中で広く使用されています。
フィナステリドにはアメリカのメルク社が開発した「プロペシア」という商品も含まれています。
プロペシアの特許が2015年に切れた後、同成分のジェネリック医薬品が多く市場に出るようになりました。
その結果、「フィナステリド錠」として知られるジェネリックのAGA治療薬が処方されるケースも増えています。
プロペシアはメルク社が製造販売を行うブランド名で、フィナステリドはその中の有効成分です。
フィナステリドを含む他のAGA治療薬も存在し、患者の状態に応じた最適な処方が提供されています。
これらの治療薬は添加物などに違いはありますが、フィナステリドという有効成分による作用は同様です。
フィナステリドの効果・効能
AGAの発生には男性ホルモン「テストステロン」と、特に前頭部から頭頂部にかけて存在する体内酵素「Ⅱ型5αリダクターゼ」が大きく関与しているとされています。
テストステロンはⅡ型5αリダクターゼによりDHT(ジヒドロテストステロン)というより強力な男性ホルモンへと変換されます。
DHTは前頭部から頭頂部の毛髪のヘアサイクルの成長期を大幅に短縮させるため、本来成長するはずの髪が早く抜け落ち、薄毛が進行する仕組みです。
フィナステリドはⅡ型5αリダクターゼの活動を抑制することにより、テストステロンのDHTへの変換を阻止します。
DHTの影響で短縮されたヘアサイクルが正常化し、髪が太く長く成長する機会を得るため、薄毛が改善が期待できます。
DUTA(デュタステリド)
デュタステリドはもともと前立腺肥大症の治療を目的として開発された薬でした。
しかし、フィナステリドと同様にAGA(男性型脱毛症)の治療にも効果があることが分かったためAGA治療薬としても承認された経緯を持つ薬です。
前立腺肥大症用の薬としては「アボルブ」として、AGA治療用としては「ザガーロ」として市場に出されています。
デュタステリドは有効成分の名前であり、アボルブとザガーロはその成分を含む製品名です。
両者は異なる名前を持ちますが、どちらもデュタステリドを有効成分として使用しています。
デュタステリドの効果・効能
先ほども解説したように、AGA(男性型脱毛症)の主要な原因は男性ホルモンが関与しているとされています。
本来は良質な男性ホルモンであるテストステロンですが、毛根にある5αリダクターゼという酵素の作用を受けてDHT(ジヒドロテストステロン)という有害な男性ホルモンに変わります。
このDHTが毛髪の成長サイクルに悪影響を与え、薄毛を促進する仕組みです。
テストステロンがDHTに変換される過程には5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型があり、AGAの進行には特にⅡ型が関与すると言われています。
フィナステリドはⅡ型5αリダクターゼを特異的に阻害する効果がありますが、デュタステリドはⅡ型だけでなくⅠ型も阻害するため、より広範な作用を持っています。
またデュタステリドはフィナステリドに比べて、Ⅱ型5αリダクターゼに対する作用が3倍強く、増毛効果も1.6倍高いという報告にも注目です。
AGAヘアクリニックが処方する薬の副作用や注意点
AGAヘアクリニックが処方する薬は、いずれもAGA治療に高い効果が期待できるものばかりですが、薬である以上は副作用の危険も避けられません。
AGAヘアクリニックで薬を処方してもらう際には、医師から副作用のリスクについてもよく説明を受けてください。
ここでは上で解説した薬の副作用を掘り下げます。
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ミノキシジルの副作用・注意点4選
まずはミノキシジルの副作用から見ていきましょう。
以下の4つの項目を見てみましょう。
ミノキシジルの副作用・注意点4選
- 初期脱毛症状
- 皮膚炎
- 頭痛・めまい
- 息切れや動悸
①初期脱毛症状
治療の初期段階で抜け毛が増加する現象は「初期脱毛」と呼ばれます。
初期脱毛はAGA治療においてよく見られる副作用です。
人によって異なりますが、治療開始から約2週間から8週間で発生するケースがあります。
初期脱毛が発生する理由は、「ヘアサイクル」に関係があります。
AGAにより休止期に入っていた毛包が治療薬の影響で成長期に移行し、古い髪が新しい髪に置き換わる際に脱毛が見られます。
AGA治療に脱毛が起こると不安を感じますが、初期脱毛は治療効果が始まる兆候のひとつです。
初期脱毛中に治療を中断すると効果を感じにくくなるので、初期脱毛を経験しても医師の指導の下で治療を続けましょう。
②皮膚炎
外用薬の使用によって、かゆみ、赤み、フケ、毛包炎、接触性皮膚炎などの副作用が起こる場合もあります。
発生する頻度は低いですが、使用している薬が肌に合わないと感じた場合は医師に相談して、薬の使用を続けるべきかどうかを判断してもらいましょう。
③頭痛・めまい
ミノキシジルが毛細血管を拡張する血管拡張作用によって、頭痛が発生する場合があります。
さらに毛細血管の拡張によって中枢の血流が減少した結果、血圧が大幅に下がるケースもあり、めまいなどの副作用を引き起こす例もしばしばです。
④息切れや動悸
ミノキシジルの内服によって、動悸や息苦しさといった副作用が生じたケースも報告されています。
また、ミノキシジルは本来血圧を下げる目的で開発された薬です。
血圧が不安定な人や心臓病を持つ人では、心機能の障害や不整脈が悪化するリスクがあるとされています。
低血圧や高血圧で降圧剤を使用している人、心臓に問題のある人は、ミノキシジルを使用する前に医師と相談してください。
フィナステリドの副作用・注意点3選
続いてはフィナステリドの副作用についてです。
今回は特に注意したい副作用として、以下の4項目を挙げました。
フィナステリドの副作用・注意点4選
- 性機能障害
- 肝機能障害
- 女性への処方はできない
- 服用中は献血ができない
①性機能障害
フィナステリドの男性ホルモンへの影響により、性機能障害、例えば勃起不全(ED)、性欲の減退、精液量の減少、射精の困難などの副作用が起こる恐れがあります。
これらの症状の発生率は非常に低いですが、妊活中の男性などは注意してください。
②肝機能障害
フィナステリドは肝臓で処理される薬物で、ある程度の負担を肝臓に与えます。
ただしフィナステリドに限らず、一般的に多くの薬が肝臓で代謝されるため同様のことが言えます。
肝機能障害は非常にまれな副作用ですが、フィナステリドを服用する際には定期的に血液検査を行い、肝機能の数値を定期的にチェックしてください。
③女性への処方はできない
フィナステリドは通常、女性には処方されません。
特に妊娠中や授乳中の女性は胎児や乳児への悪影響の可能性があるため、服用を避けるべきです。
さらに、フィナステリドは皮膚を通じても吸収される可能性があるため、女性がフィナステリドに直接触れないような配慮が欠かせません。
④服用中は献血ができない
上記と同様の理由から、フィナステリドを服用中の人は献血が禁止されています。
献血を希望する場合は、服用を中止してから最低でも1ヶ月は時間をおいてください。
デュタステリドの副作用・注意点4選
最後に、デュタステリドの副作用や注意点を解説します。
今回の記事では、以下の4つの副作用・注意点をピックアップしました。
デュタステリドの副作用・注意点4選
- うつ症状
- じんましん
- 長期間の献血禁止
- 肝機能障害
①うつ症状
気力の減退やうつの症状が副作用として稀に報告されており、66歳以上の男性を対象にした大規模な研究では、「自傷やうつ病のリスクが治療開始から18ヶ月間、有意に高まることが見られた」との研究結果があります。
気力の低下やうつ症状が生じる可能性は非常に低いうえ、治療薬の利点がこれらのリスクを上回ると一般には考えられています。
とはいえリスクが全くないわけではありません。
不安な人は医師から十分な説明を受けてください。
②じんましん
デュタステリドの服用後、アレルギー反応としてじんましんが起こるケースもみられます。
発症の可能性は低いですが、敏感肌の人や肌に異常を感じた人は速やかに医師に報告してください。
③長期間の献血禁止
上で解説したフィナステリド同様、デュタステリドの服用中は献血ができません。
また、フィナステリドは服用中止後1か月を目安に献血ができますが、デュタステリドは服用を中止してから最低でも6か月は時間を置く必要があります。
④肝機能障害
デュタステリドの添付文書には、「AST、ALT、ビリルビンが上昇し、肝機能障害や黄疸が生じる場合がある」と記されています。
これらの数値は主に肝機能を評価するもので、肝臓が損傷するとこれらの成分が血中に放出され数値が上昇します。
服用中は定期的に血液検査を受け、肝機能の状態をチェックしましょう。
AGAヘアクリニックの薬に関してよくある質問5選
最後に、AGAヘアクリニックで用いられる薬に関してよくある質問に回答します。
今回は特に注目したい質問として、以下の5項目を厳選しました。
AGAヘアクリニックの薬に関してよくある質問5選
- 他の薬と併用できる?
- 薬の服用を忘れた場合は?
- お酒を飲んだ時も薬を飲んでいい?
- 薬の効果が出るにはどのくらいかかる?
- AGAヘアクリニックでは薬の副作用にどのように対策している?
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Q.他の薬と併用できる?
A.一部併用できない薬があります。
通常の処方薬や市販薬は、多くの場合AGA治療薬と同時に服用しても問題ありません。
ただし前立腺肥大症や前立腺がんの治療を受けている人、高血圧治療薬を服用中の人などはAGA治療薬との併用が適さない場合があるため、必ず医師に相談する必要があります。
Q.薬の服用を忘れた場合は?
A.その回の服用はやめましょう。
また、濃度が上がりすぎて危険なので、飲み忘れたからといって次回にまとめて服用するのも避けてください。
Q.お酒を飲んだ時も薬を飲んでいい?
A.飲酒後2~3時間程度は服用を避けましょう。
飲酒時に服用すると、息切れや動悸などの副作用が現れたり吸収率が悪くなったりする恐れがあります。
Q.薬の効果が出るにはどのくらいかかる?
A.最低でも6か月間と考えましょう。
AGAヘアクリニックの治療目標は、髪の健康な成長の促進です。
そのため、即日で効果を感じるものではありません。
治療効果には個人差ありますが、具体的な成果が見えるまでには最低でも半年間の継続的な治療と経過観察が推奨されます。
Q.AGAヘアクリニックでは薬の副作用にどのように対策している?
A.安心して治療を続けられるために、さまざまな対策がされています。
主な対策を以下にまとめました。
- 血圧測定
- 血液検査
- 副作用発生時の休薬・調整
- 毎回の体調・頭皮チェック など
AGAヘアクリニックは状態や希望に合わせて薬を処方してくれる
今回の記事ではAGAヘアクリニックで処方される薬について、それぞれの料金や治療への用いられ方、効果や副作用などさまざまな情報を解説しました。
AGAヘアクリニックの薬は、いずれもカウンセラーや医師の判断のもと適切に処方されます。
とはいえ薬である以上は副作用のリスクも伴います。
AGAヘアクリニックで治療を受ける際には、薬の効果や効能だけでなく副作用についても医師から十分な説明を受けてください。