白髪はいつから増える？原因と予防対策について解説
目次
鏡を見ると、いつのまにか白髪が生えていることがあります。
白髪が増えると印象も変わってしまうため、悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、白髪が増えるタイミングは人によって異なります。
しかし白髪が生えない対策法を理解しておくことで増えることをおさえられるのです。
そこでモアイスマイルズ編集部では、白髪が増えるタイミングから原因、対策法まで詳しく解説します。
いつまでも健康な髪を維持する方法がわかるので、ぜひ参考にご覧ください。
本当に染まる白髪染めシャンプーおすすめランキング！美容師がおすすめする口コミ高評価のシャンプー12選
白髪はいつから増える？
白髪が増えることが気になる方は、「白髪がいつから増えるのかわからない」という悩みもあるでしょう。
基本的に白髪は、年齢を重ねるごとに増えていきます。
個人差がありますが、白髪が増え始めるタイミングは30代からが一般的です。
もともと髪の毛は無色透明となっており、メラニン色素によって色づけられて黒髪となります。
頭皮の毛穴から髪の毛が出るまでにメラニン色素が色づき、黒髪として出てくるのです。
しかし年齢を重ねるとメラニン色素を作るメラノサイト機能が低下するため、少しずつメラニン色素の数が減って白髪になります。
とくに30代は髪質が変化する「髪の曲がり角」となるので、徐々に白髪が増えてくるようになります。
白髪が増えるタイミングについて、詳しく解説します。
-
白髪が増え始めるのは30代から
-
生活習慣や環境によって個人差がある
白髪染めで髪や頭皮に優しく傷まないおすすめのヘアカラーランキング！ヘアカラーの選び方や傷まない優しい洗い方を紹介
白髪が増え始めるのは30代半ば頃から
白髪が増える年齢は、男女ともに30代半ば頃からだと言われています。
厚生労働省がまとめた美容業に関する資料によると、年代別の髪の悩みTOP3は以下の通りで、30代から白髪を気にし始めている方が増えています。
| 年代 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
| 10代 | くせ毛 | 髪が傷んでいる | 枝毛・切れ毛になる |
| 20代 | くせ毛 | 髪が傷んでいる | 髪が広がる |
| 30代 | くせ毛 | 髪が傷んでいる | 白髪がある |
| 40代 | 白髪がある | くせ毛 | 髪が乾燥しすぎる |
| 50代 | 白髪がある | くせ毛 | つやがない |
| 60代 | 白髪がある | くせ毛 | ボリュームがない |
また、全国理容美容製造者協会の最新調査によると、白髪を隠したくてヘアカラーする方は30代以降から急増しています。
| 年代 | 白髪隠しのために ヘアカラーをする割合 |
|---|---|
| 15～19歳 | 2.6％ |
| 20代 | 6.9％ |
| 30代 | 34.5％ |
| 40代 | 73.8％ |
| 50代 | 89.1％ |
| 60代 | 90.8％ |
| 70代 | 88.7％ |
総じて、一般的に白髪が増え始めるのは30代からだと言えるでしょう。
対象年齢になった時期から、白髪染めなどの対策が必要となります。
もちろん若い年齢から健康な生活習慣を送っていれば白髪は少なくなるため、年齢を重ねても黒髪を維持することが可能です。
あくまで白髪が増える年齢は目安として考え、増やさないように予防することを、日頃から意識することが大切です。
【年代別】白髪染めのおすすめの頻度は？30代・40代・50代年代の理想の頻度を解説
生活習慣や環境によって個人差がある
白髪は年齢を重ねるごとに増えますが、生活習慣や環境によっても個人差があります。
そのため、10代・20代の内から白髪が増え始める場合もあるのです。
とくに睡眠不足や喫煙などは髪の毛の成長に悪影響を及ぼすため、若くても白髪が増える原因となります。
一方で十分な睡眠や適度な運動などをおこなえば、髪の毛は健康な状態となり白髪が増えなくなっていくのです。
白髪を少しでも減らしたい方は、若い年齢のうちに正しい生活習慣を送るように意識することをおすすめします。
白髪が少ない人の特徴とは？白髪が多い人との違いや白髪予防の方法を紹介
白髪が増える主な原因
白髪が増えるときは、以下の5点が主な原因として挙げられます。
-
加齢
-
遺伝
-
生活習慣の乱れ
-
偏った食生活
-
ストレスが強い環境
-
妊娠や出産によるホルモンバランスの乱れ
-
間違ったヘアケアの方法
それでは解説していきます。
白髪が増える4つの原因と予防策を徹底解説！黒髪へ回復する方法とは？
加齢
白髪の大きな原因の一つが加齢です。
加齢によってメラニンサイトの働きが徐々に衰え、メラニンの生産量が減ります。
メラニンサイトとは、皮膚の表皮にある色素細胞で、チロシンというアミノ酸を原料にメラニン色素を作ります。
このメラニン色素が髪に取り込まれることで、髪が黒くなるのです。
メラニンサイトが衰えてメラニンの生産量が減ると、髪にメラニンが取り込まれなくなり、髪が透明になり白髪として生えてきます。
これが加齢により白髪が増えるメカニズムです。
30代・40代以降は年齢を重ねるごとに徐々に白髪が増え始め、50代以降は髪の半分以上が白髪になると言われています。
しかし加齢速度は個人差があるので、10代でも白髪に悩む人や50代以上でも黒髪を維持できている人もいます。
加齢を止めることは誰にもできませんが、健康的な生活を意識することで白髪が増えることを抑えることは可能です。
加齢によって白髪が増えることは自然なことなので、予防したいなら健康的な生活を意識するようにしましょう。
メラニンとは？サプリで白髪が黒髪に戻るって本当？おすすめランキングも紹介
遺伝
白髪が増える原因の一つに、遺伝が挙げられます。
科学的には、白髪が増える原因として、遺伝が関係しているとは完全には証明されていません。
しかし海外では、白髪は遺伝性が高いことを示す統計情報が複数あります。
そのため両親や親族に白髪が多い場合、遺伝によって白髪が増えることも考えられるでしょう。
特に、若い年齢から白髪が多い場合、遺伝的な要因が強く関係していると言われています。
実際に子供が両親の細胞組織を引き継いでいることから、メラニン色素形成能力が低くなっている可能性も高いです。
白髪を抜くメリットがないってホント？デメリットと併せて正しい対処方法を紹介
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも白髪が増える原因として考えられます。
髪を黒くするためのメラニン色素を生成するには、栄養素をメラノサイトに届けなくてはいけません。
ですが生活習慣が乱れると血行が悪くなるため、栄養素が正しく行き届かなくなってしまいます。
生活習慣の乱れとして代表的なものは、睡眠不足や喫煙です。
そのため白髪を少しでも減らしたいのであれば、十分な睡眠を取り、禁煙を意識することをおすすめします。
偏った食生活
栄養バランスが偏った食生活を続けていると、白髪が増える原因になります。
健康で若々しい髪を保つには、タンパク質・銅や亜鉛・ビタミン類をバランス良く摂取することが重要です。
メラニン色素を作る原料となるチロシンはアミノ酸の一種で、肉、魚、卵、大豆などのタンパク質食品に多く含まれています。
また、メラニンの生成には、銅や亜鉛などのミネラルも必要です。
銅や亜鉛は、レバー、牡蠣、牛肉、豆類、ナッツ類などに多く含まれています。
ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなども積極的な摂取も、白髪予防に効果的です。
ビタミン群を摂取できる食品は以下になります。
- ビタミンB群・・・レバー、牛肉、豚肉、卵黄、アボカド、アーモンド
- ビタミンC・・・アセロラ、キウイ、グレープフルーツ、ブロッコリー、パプリカ
- ビタミンE・・・アーモンド、アボカド、かぼちゃ、鮭
ストレスが強い環境
過度なストレスを抱えている場合、血液の流れが悪くなって白髪が増えてしまいます。
ストレスは体が緊張状態になって全身の血管を収縮させるので、頭皮の血行も悪くなり白髪が増えます。
とくに強いストレスは過酸化水素を大量に発生させるため、メラニン色素を生成する酵素の働きを阻害してしまうのです。
そのため日頃から仕事やプライベートでストレスが多い方は、発散するための環境を用意しておくことをおすすめします。
身体を動かせば副交感神経が刺激されてストレス発散にもなるので、ランニングやヨガ、筋トレなどはじめてみると良いでしょう。
【白髪は警告！】白髪が急に増える原因はストレス！白髪とストレス・病気とのつながりや白髪増えるメカニズムについて解説
妊娠や出産によるホルモンバランスの乱れ
女性の場合、妊娠や出産によってホルモンバランスが乱れて白髪が増えることがあります。
とくに妊娠中は胎児に栄養を与えなくてはいけないので、体に必要な栄養素が少なくなってしまいます。
また出産後の育児も慣れない生活環境となるため、精神的にもストレスとなって白髪が増える原因になるのです。
そのため妊娠中は多くの栄養素を摂取し、出産後は夫や両親、友人などのサポートを受けながらストレスを軽減するようにしましょう。
間違ったヘアケアの方法
ヘアケアの方法や使用用品も白髪を増やす一因となる可能性があります。
例えば、ヘアカラーやパーマは、髪のキューティクルを傷つけ、髪を弱くします。
「ブリーチ後に白髪が一気に増えた」という声も実は多いです。
髪が弱くなると、紫外線などの刺激を受けやすくなり、メラニンサイトが傷つく可能性があり、白髪が増えやすくなります。
また、誤ったシャンプーの選択、洗髪方法で頭皮環境が荒れ、白髪が増える場合もあります。
硬いブラシや頭皮を強くこするブラシを使用すると、頭皮を傷つけ、メラニンサイトの働きを低下させる可能性があります。
白髪を増やさない対策
白髪を増やさないためには、対策法を理解しておく必要があります。
日頃から意識を変えていけば、白髪の数は少なくなっていきます。
それでは代表的な白髪を増やさない対策法を紹介するので、ぜひ参考にしながら試してください。
- バランスの良い食事をとる
- 規則正しい生活を送る
- 頭皮ケアをする（シャンプー・トリートメント）
- 姿勢を改善する
ドラッグストアで購入できる頭皮に優しい白髪染め13選！白髪染めの選び方や白髪を綺麗に染める方法を紹介
バランスの良い食事をとる
黒髪を生成するメラニン色素の働きを良くするためにも、バランスの良い食事をとるようにしましょう。
例えば、メラニン色素の元となるチロシンが多く含まれる食材としてチーズや大豆などがあります。
ほかにもメラニン色素の生成に必要な酵素は銅イオンと結びつくため、多く含まれている牡蠣やイカ、ナッツなどの食べ物がおすすめです。
逆に糖分を多く含むものや刺激物は白髪の原因になりやすいため、過度な摂取は注意が必要です。
白髪予防におすすめの食品を以下にまとめました。
| タンパク質 | 肉、魚、卵、大豆、牛乳、乳製品、牡蠣など |
| 亜鉛 | 牡蠣、ハマグリ、牛肉、レバー、チーズなど |
| 銅 | 豆類、レバー、牛肉、赤身魚など |
| ビタミンB群 | レバー、牛肉、豚肉、卵黄、アボカド、アーモンド、魚卵、貝類など |
| ビタミンC | アセロラ、キウイ、グレープフルーツ、ブロッコリー、パプリカなど |
| ビタミンE | アーモンド、アボカド、かぼちゃ、鮭、後マルイ、魚介類など |
| ビタミンA | レバー、卵黄、ウナギ、緑黄色野菜など |
重要なことは、バランスよく食事を取ることです。
全体的な食事バランスを考え、頭皮や髪に必要な栄養素を届けるようにしましょう。
白髪予防・改善に効果がある食べ物は？白髪の原因や白髪改善に必要な栄養を紹介
規則正しい生活を送る
健康的な規則正しい生活を送ることも大切です。
とくに夜中の睡眠中は副交感神経が働いて髪が最も成長する時間なので、しっかり熟睡することをおすすめします。
リラックスした睡眠を取ることで毛根のメラノサイトが活性化され、メラニン色素の生成が促されるのです。
また喫煙をされている場合、白髪が増える原因となるので本数を減らしたり禁煙したりしましょう。
このように日頃から規則正しい生活を送れば、白髪が減って健康な黒髪を維持できるようになります。
頭皮ケアをする（シャンプー・トリートメント）
白髪を予防するなら、シャンプーはトリートメントを使って頭皮をケアすることも大切です。
頭皮に余分な皮脂が残っていると雑菌が繁殖する原因になるので、バリア機能が低下してメラニン色素の働きを阻害してしまいます。
そのため頭皮をケアするときはシャンプーを使い、指の腹で優しく洗うことをおすすめします。
そしてトリートメントによって髪のダメージを予防すれば、健康な頭皮と髪になります。
シャンプー剤やトリートメント剤が頭に残っていると刺激の原因となるため、しっかりとシャワーですすぎましょう。
頭は毎日洗うものなので、時間をかけて丁寧におこなうようにしてください。
姿勢を改善する
近年はうつむいた状態で長時間スマホを見過ぎることも、白髪の原因の一つと言われます。
長時間うつむいた姿勢でスマホを見ていると、眼精疲労や肩こりなどの原因となり、頭皮の血流が悪くなります。
肩こり・首こり・眼精疲労がある方は白髪ができやすいため、長時間同じ態勢でスマホを見ることをやめてください。
首の筋肉への負担も大きいです。
姿勢を改善をして、血のめぐりがよくなるように意識しましょう。
急に前髪に白髪が増えた原因とは？急に増えた白髪を治す方法を紹介
白髪がいつから増えるかは個人差あり！年齢に負けない髪を目指しましょう
今回は、白髪が増えるタイミングから原因、対策法まで詳しく解説しました。
白髪は年齢を重ねるごとに自然と増えていくものです。
しかし白髪が増えるタイミングには個人差があり、遺伝や加齢、生活習慣の乱れ、ストレスや環境、妊娠や出産によるホルモンバランスによっても変化します。
そのため当記事で紹介した対策法を試し、日頃から白髪が増えないように意識しましょう。
ぜひ年齢に負けない髪を目指してください。