AGA治療薬「フィナステリド」の効果を解説!気になる副作用や効果が出るまでの期間

2024.06.07
AGA治療薬「フィナステリド」の効果を解説!気になる副作用や効果が出るまでの期間

AGA治療薬として広く用いられている「フィナステリド」ですが、具体的にはどのような効果があるのか気になりますよね。

AGA治療に有効と聞いたことがあっても、どのように作用してAGAを改善するのかは詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

フィナステリドがAGAを改善する仕組みが分かれば、薬への理解もより深まります。

今回はフィナステリドの効果について、AGA治療に及ぼす仕組みや効果を詳しく解説します。

さらに、フィナステリドを使う上で知っておくべき副作用も詳しく解説するので、ぜひ最後まで目を通してください!

こちらの記事では、AGA治療における内服薬と外服薬について詳しく解説しています。

あわせてチェックしましょう。

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そもそもフィナステリドとは

フィナステリドの基本情報
そもそもフィナステリドとは

フィナステリドの具体的な効果を考える前に、まずは基本的な情報をおさらいしましょう。

「フィナステリド」はAGA治療薬として日本で初めて発売された「プロペシア」と同じ成分を含み、効果が広く認められている後発医薬品(ジェネリック)です。

2015年に国内で承認を取得して以来多くの医薬品メーカーから販売されており、患者は複数の選択肢から自分に合った製品を選べるようなりました。

厚生労働省もAGA治療薬としての効果を認めているため、信頼性の高い薬です。

長期間にわたりプロペシアなどの治療薬を服用していた患者にとっては、ジェネリック医薬品の登場により治療費を削減できるようになったため、多くのクリニックで処方されています。

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フィナステリドの効果3選

AGA治療において、フィナステリドはどのような効果を発揮するのでしょうか。

今回は注目したいフィナステリドの効果として、以下の3点を詳しく解説します。

【テフィナステリドの効果3選】

  1. 髪の成長を促進する
  2. 脱毛の進行を遅らせる
  3. 髪の太さやコシが改善する

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①髪の成長を促進する

フィナステリドは「5αリダクターゼ」という酵素を抑制することで、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑えます。

DHTは男性ホルモンの一種で毛包に対して強い収縮作用を持ち、髪の成長を阻害する原因となるホルモンです。

フィナステリドがDHTの生成を抑えることで、毛包が正常な大きさを取り戻し、健康な髪の成長が再開されます。

結果的に新しい毛髪の成長が促進され、髪の密度が増す効果があります。

②脱毛の進行を遅らせる

フィナステリドは脱毛の進行を効果的に遅らせることで知られています。

DHTの作用を抑えることで既存の毛髪が抜け落ちるのを防ぎ、薄毛の進行を遅くします。

特にAGAの初期段階で顕著に見られる効果で、髪の密度が維持され薄毛の進行予防に効果的です。

髪のボリュームが維持され、見た目が改善されます。

③髪の太さやコシが改善する

フィナステリドを使用することで、髪の太さとコシが改善されるという効果も多く報告されています。

DHTの影響で弱っていた毛包が健康を取り戻すことで髪の一本一本が太く、強く成長します。

具体的にはフィナステリドが毛包の内部環境を改善し、栄養や酸素の供給を促進することで髪の成長をサポートする仕組みです。

髪が太くなると薄毛の目立ちにくさが向上し、全体的に健康で豊かな髪に見えるようになります。

髪の質感が向上し、スタイリングもしやすくなるため、日常生活における自信も取り戻すことができます。

見た目の印象も大きく変わる、嬉しい効果ですね。

フィナステリドの副作用3選

フィナステリドが持つのは、上で解説した嬉しい効果だけではありません。

薬である以上、フィナステリドにも注意すべき副作用があります。

以下に挙げる3つの副作用を見てください。

【フィナステリドの副作用3選】

  1. 性欲減退・勃起機能障害などの性機能障害
  2. かゆみや発心などのアレルギー反応
  3. 頭痛や副作用などの諸症状

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①性欲減退・勃起機能障害などの性機能障害

フィナステリドの副作用として、性機能への影響が報告されています。

具体的には、性欲の低下や勃起不全、精液の減少などです。

これはフィナステリドがDHTの生成を抑えることで、男性ホルモンのバランスが変化するために起こります。

性機能障害はただちに身体に重大な健康被害を及ぼすものではなく、影響にも個人差があります。

必ずしも全ての使用者に現れるわけではありませんが、こうした副作用が気になる方は医師への相談が重要です。

②かゆみや発疹などのアレルギー反応

フィナステリドに対してアレルギー反応を示す人もいます。

アレルギー反応は個人差があり、皮膚の発疹やかゆみ、顔や唇の腫れ、呼吸困難など症状もさまざまです。

ごくまれにアナフィラキシーショックと呼ばれる重篤なアレルギー反応が発生する場合があり、即時の医療処置が必要となります。

フィナステリドを服用している際にこれらの症状が出た場合は直ちに服用を中止し、医師に連絡してください。

③頭痛や副作用などの諸症状

フィナステリドを服用することで、頭痛やめまい、胃の不快感などが報告されています。

いずれの症状も発生頻度は少なく、多くの場合軽度で一時的なものです。

具体的には、頭痛は軽いものから強い痛みまで幅広く、めまいは立ち上がったときや急に動いたときに起こりやすいです。

胃の不快感は食欲不振や吐き気、腹部膨満感などを伴う場合があります。

これらの副作用はフィナステリドの使用初期に現れるケースが多く、体が薬に慣れるにつれて軽減する場合がほとんどです。

ただし、万一こうした症状が長期間続いたり日常生活に支障をきたしたりした場合、直ちに医師に相談してください。

フィナステリドの効果が現れる期間

フィナステリドの効果が現れるまでの期間は?
フィナステリドの効果が現れる期間

フィナステリドは、飲んだ直後からAGAが改善する薬ではありません。

効果が目に見えて感じられるまでには個人差がありますが、最低でも6か月は必要と考えましょう。

効果が感じられないからと早いうちから服用を止めてしまうと、フィナステリドが体に作用する前にAGA治療がストップしてしまいます。

AGA治療は、長期的な継続が欠かせません。

担当の医師と相談しながら、継続的な服用を意識してください。

ただし、先ほど解説したような副作用が重篤な場合は、長期間に渡る服用は危険です。

重い副作用が出た時はすぐに医師に相談し、別の薬や治療法を提案してもらいましょう。

ここからは、フィナステリドの効果が出る期間を数か月ごとにわけて解説します。

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1か月~3か月目(初期段階)

フィナステリドを使い始めてから3か月目までは、治療の初期段階と考えましょう。

初期段階では、「初期脱毛」と呼ばれる一時的な抜け毛の増加が見られる場合があります。

抜け毛が増えることでネガティブな気分になりやすいですが、初期脱毛は新しい毛髪が成長する準備をしている兆候です。

初期脱毛は一時的な現象であり、フィナステリドが毛包に働きかけて新しい髪の成長を促進するために起こります。

初期脱毛を悪いものではなく、むしろフィナステリドが効いている証拠と考えて、服用を続けましょう。

3か月~6か月目(中期段階)

3か月を過ぎると、多くの人が抜け毛の減少を明確に感じ始めます。

この期間中に髪の密度が増加し、髪の太さやコシの改善などがが期待されます。

髪の成長サイクルが正常に戻り始め、新しい健康な毛髪が生え始めるケースが多いです。

同時に頭皮の状態が改善され、髪の質感が変わるのを感じられます。

中期段階はフィナステリドがDHTの生成を抑制することで毛包が再び活性化し、髪の再生が進んでいる時期です。

多くの患者はこの段階で髪のボリュームが増し、全体的に若々しい外見を取り戻し始めます。

6か月~12か月目(後期段階)

6か月を過ぎると、フィナステリドの効果はさらに顕著になります。

この期間には髪のボリュームが増えて薄毛の進行がさらに遅くなり、新しい毛髪がしっかりと成長して髪全体の質感が改善されます。

多くの人が最も顕著な効果を実感する段階で、治療の効果を認識できる嬉しい期間です。

さらに頭皮の状態も健康的になり、毛髪の成長が促進されます。

12か月以降(維持段階)

12か月を過ぎるとフィナステリドの効果は安定し、髪の密度や太さが維持されるようになります。

持続的な使用により、薄毛の進行を抑える効果が続きます。

ただし、フィナステリドの効果がハッキリと現れたからといって使用を急にやめるのは考えものです。

基本的にAGAは、治療を継続している間だけ進行を遅らせられます

治療を止めると薄毛が再発する可能性があるので、フィナステリドの服用を止める場合はかならず医師と相談してください。

持続的な効果を維持するために定期的に医師の診察を受け、健康状態を確認しながら使用を続けましょう。

フィナステリドの効果を引き出すポイント5選

AGA治療に有効な薬であるフィナステリドですが、漫然と服用を続けるだけでは効果を十分に引き出せません。

ここではフィナステリドの効果を引き出すポイントとして、以下の4点を解説します。

【フィナステリドの効果を引き出すポイント4選】

  1. 医師から指示された用法や用量を守る
  2. 服用を継続する
  3. 健康的な生活習慣を維持する
  4. 定期的に医師の診察を受ける
  5. ストレス管理を徹底する

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①医師から指示された用法や用量を守る

フィナステリドの効果を最大限に発揮するには、医師から指示された用法や用量の厳守が大切です。

フィナステリドだけでなく、医師から処方される薬は用法や用量を守るのが基本といえます。

自己判断で服用量を増減させると効果が得られないばかりか、副作用のリスクも高まります。

服用を忘れがちな方はアラームを設定したり、食後に服用する習慣をつけるなどの工夫も有効です。

②服用を継続する

フィナステリドの効果を最大限に引き出すためには、継続的な服用が不可欠です。

毎日決まった時間に服用することで体内の有効成分の濃度を一定に保ち、DHTの生成を効果的に抑制します。

先ほども解説した通り、フィナステリドの効果が現れるまでには、一定の期間が必要です。

効果が感じられないからといって勝手に服用を中止するのはやめましょう。

③健康的な生活習慣を維持する

フィナステリドの効果を高めるためには、健康的な生活習慣も欠かせません。

バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけることで全身の健康状態が改善され、髪の成長にも良い影響を与えます。

特にビタミンやミネラル、良質なたんぱく質の摂取が、髪の健康に役立ちます。

具体的にはビタミンB群や亜鉛、鉄分を多く含む食材を積極的に取り入れるのがおすすめです。

さらにアルコールやタバコの摂取を控え規則正しい生活リズムを維持することで、AGAの治療はもちろん身体全体の健康にも効果がありますよ。

④定期的に医師の診察を受ける

定期的な医師の診察も欠かせません。

定期的な診察により治療の効果や進行状況を確認でき、必要に応じて薬の用量や服用方法を調整できます

さらに副作用の有無や体調の変化についても医師に相談することで、適切な対応を取れます。

医師とのコミュニケーションを大切にして、自身の症状や疑問点を都度相談するよう心掛けてください。

⑤ストレス管理を徹底する

薄毛に悪影響を及ぼすのが「ストレス」です。

薄毛にはストレスが密接にかかわっているので、ストレス過多な状態でフィナステリドを使っても効果が現れない場合があります

リラクゼーション法や趣味を楽しむ時間を持つことでストレスを軽減し、ホルモンバランスを整えられます。

ヨガや瞑想、深呼吸法などのリラクゼーション法を日常生活に取り入れることで、心身のリラックスを図りましょう。

ストレスが解消できれば、映画鑑賞や読書、ガーデニングなど自分にあったストレス解消法で問題ありません。

自分なりのやり方でストレスを発散し、フィナステリドの効果を高めてください。

フィナステリドの効果だけでAGA治療は完璧?

フィナステリドはAGA治療において非常に重要な役割を果たしますが、全ての患者に対して単独での治療が十分とは限りません。

フィナステリド単独の治療は、軽度から中度のAGAに適しているとされています。

初期段階の脱毛症状に対しては、フィナステリドのみの服用で十分な効果が期待できます。

しかし重度の脱毛症状では、フィナステリド単独では効果が不十分な場合があり、他の治療法との併用が必要なケースも多いです

フィナステリドの主な効果はヘアサイクルの正常化で、顕著な効果が現れるまでに約6カ月の時間がかかります。

症状の重さや個人の体質や望む治療結果に応じて、他の治療法との併用が推奨される場合もあるので担当の医師とよく相談してください。

フィナステリドに関してよくある質問

最後に、フィナステリドに関してよくある質問に回答します。

今回はよくある質問のなかから、フィナステリドへの理解を助ける質問として以下の4項目をピックアップしました。

【フィナステリドに関してよくある質問】

  • ミノキシジルとフィナステリドの違いは?
  • フィナステリドを使ってはいけない人はいる?
  • フィナステリドは保険がきく?
  • フィナステリドの安全性は?

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Q.ミノキシジルとフィナステリドの違いは?

A.作用する場所や狙う効果、用法などに違いがあります。

フィナステリドは男性ホルモンの作用を調節し、髪の生え変わりを正常化するのが主な効能です。

一方ミノキシジルは「毛母細胞」や「毛乳頭細胞」に直接作用します。

細胞の活性化を促して抜け毛を防ぎつつ、細胞の増殖を助けて発毛を促進する効果があります。

さらにフィナステリドは内服薬として使用されますが、ミノキシジルは外用薬としても利用可能です。

以下に主な違いをまとめました。

薬名 作用する場所 期待できる効果 用法
フィナステリド 男性ホルモン 抜け毛予防/髪の生え変わり促進 内服薬のみ
ミノキシジル 細胞 抜け毛予防/発毛促進 内服&外服

このような違いから、AGA治療の現場ではしばしばフィナステリドを「守りの薬」、ミノキシジルを「攻めの薬」と呼ぶ場合があります。

ミノキシジルの詳しい解説は、こちらの記事を参照してください。

発毛剤「ミノキシジル」の効果と副作用は?効果が表れるまでの時間や内服薬と外服薬との違いを解説

Q.フィナステリドを使ってはいけない人はいる?

A.未成年や女性はフィナステリドを使えません。

フィナステリドは、成人男性を対象としたAGA治療薬です。

未成年の男性や女性には安全性が確認されておらず、使用は禁じられています。

またフィナステリドは皮膚からも吸収される恐れがあるため、女性が薬に触れないよう十分な注意が必要です。

Q.フィナステリドは保険がきく?

A.ききません。

フィナステリドを始め、AGA治療は基本的に自由診療です。

そのため、フィナステリドの処方は保険適用外なので注意しましょう。

AGA治療の保険については、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

AGA治療は保険適用されない?保険適用されるケース・治療費の目安を解説

Q.フィナステリドの安全性は?

A.高いといえます。

フィナステリドは1997年にアメリカ食品医薬品局(FDA)の承認を取得しており、安全性の高いAGA治療薬として広く認識されています。

日本では2005年に厚生労働省の承認を受けました。

万一副作用が発生した場合には、医薬品副作用被害救済制度を利用できます。

フィナステリドは厚生労働省から効果が認められているAGA治療薬

今回はAGA治療薬「フィナステリド」の効果にスポットを当てて解説しました。

フィナステリドは厚生労働省からも効果が認められているAGA治療薬で、多くのクリニックが処方しています。

抜け毛の予防や生え変わりの促進など、AGA治療に嬉しい効果がたくさんある薬です。

一方で、性機能障害やアレルギー反応など注意すべき副作用もあります。

フィナステリドを使う場合は、医師と十分に相談を重ねてください。

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