AGA治療の最新の方法5選!治療法ごとのメリット・デメリットや治療薬を解説

2024.06.03
AGA治療の最新の方法5選!治療法ごとのメリット・デメリットや治療薬を解説

AGA治療の分野は日々進化しており、治療法も最新の方法では薬を使わない場合もあります。

もちろん、最新のAGA治療の現場でも以前から使われ続けている薬も多いです。

AGA治療には患者にあった施術が必要なため、常に最新の治療法が有効とは限らないものの、細心の現場ではどのような方法があるのかを知っておけば、選択肢も広がります。

今回の記事ではAGA治療の現場で用いられる最新の治療法を、メリット・デメリットと共に解説します。

さらに、AGA治療に欠かせない薬もあわせて紹介するので、ぜひ最後まで目を通してください!

AGA治療におすすめのクリニック18選!治療法やクリニックの選び方も紹介

AGA治療の最新の方法5選

AGAの最新の治療法5選
AGA治療の最新の方法5選

AGA治療には患者の体質や状態によってさまざまな方法が用いられます。

実施される治療法もさまざまあり、自分に合った治療法を選ばなければなりません。

では、最新のAGA治療ではどのような方法があるのでしょうか。

今回は最新のAGA治療の現場でおこなわれる方法として、以下の5項目を解説します。

【AGA治療の最新の方法5選】

  1. PRP治療
  2. メソセラピー療法
  3. 植毛手術
  4. 服薬治療
  5. 自然治療

AGA治療の方法とは?原因や効果、予防方法も解説

①PRP治療

PRP(Platelet-Rich Plasma)治療は、AGA治療を受ける患者自身の血液から血小板を豊富に含む成分を抽出し、頭皮に注入する治療法です。

元々は傷の治癒を促進するために使用されていた技術ですが、AGA治療にも有効な方法として用いられるようになりました。

PRP治療では、まず患者の血液を採取し特殊な処理を行って血小板を濃縮します。

その後、濃縮した血小板を薄毛の部分に直接注射します。

血小板から放出される成長因子が毛母細胞を刺激し、毛髪の成長を促進する仕組みです。

内服薬や外用薬に効果が見られない重度のAGAや、薬の副作用が心配される場合に多く選ばれています。

PRP治療が向いている人

  • アレルギー反応が起こりやすい人
  • 薬の服用に抵抗がある人
  • 他の方法で効果が見られなかった人

PRP治療のメリット

PRP治療のメリットとして、主に以下の要素が挙げられます。

【PRP治療のメリット】

  1. 高い安全性
  2. 長い持続期間
  3. 周囲にAGA治療がバレにくい

PRP治療は患者自身の血液から精製した成分を使用するため、感染やアレルギーのリスクがありません。

外部から栄養分を補給したり人工物を植えたりする方法と比べると安全性が高いといえます。

くわえてPRP治療法による効果はゆっくりと現れるため、急激な変化が起こりません。

そのため、AGA治療を受けていることが周囲に気づかれにくく、周囲の反応を気にすることなく育毛ができます。

さらに細胞を活性化させることで頭皮が健康な状態に再生し、治療効果が長期間持続するという利点があります。

PRP治療のデメリット

安全性が高いPRP治療ですが、デメリットもあります。

以下の3点を見てください。

【PRP治療のデメリット】

  1. 既往歴や疾患によっては施術を受けられない
  2. 持病や外傷による脱毛には効果が薄い
  3. 毛根が既にない場合は効果がない

PRP治療は心臓病や脳梗塞などの既往歴がある場合、健康に悪栄養を及ぼす恐れがあるため受けられません。

肝臓の疾患を持っている場合も同様です。

さらに持病や外傷による薄毛には効果が期待できず、毛根自体がない場合には発毛効果はありません。

PRP治療の期間

PRP療法の治療スケジュールはクリニックによって異なりますが、多くの場合1回の投与後に2ヶ月から3ヶ月経過を観察し、その後は効果を確認つつ治療が継続されます。

1回の投与でPRPが細胞を活性化させて効果が現れるまでに、3か月~6か月程度必要なため、治療の間隔は最低でも1か月、通常は2〜3か月に一度というケースが多いです。

②メソセラピー療法

メソセラピー療法は、髪の成長を促す成分を注射などで直接頭皮に届ける方法です。

通常の薬物療法では体内に取り込んだ成分が血流によって頭皮に運ばれますが、メソセラピーでは頭皮に直接効果を発揮させます。

一口にメソセラピー療法といっても、注射器や針付きローラー、炭酸ガス、レーザー照射など、さまざまな方法があります。

なかでも炭酸ガスやレーザー照射は痛みが少ないため、注射が苦手な方におすすめの方法です。

メソセラピー療法が向いている人

  • AGA治療の効果を早く実感したい人
  • 部分的な薄毛を解消したい人

メソセラピー療法のメリット

メソセラピー療法のメリットには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

以下の2項目を見てください。

【メソセラピー療法のメリット】

  1. さまざまな成分を一度に注入できる
  2. 通院の頻度を減らせる

メソセラピー治療のメリットは、一度に複数の有効成分を頭皮に直接注入できる点にあります。

メソセラピーで使用される成分には、AGA治療薬のプロペシアをはじめ各種ビタミンが含まれています。

さまざまな成分を一度に注入することで髪の成長に必要な栄養を効率的に補給し、通常の薬物療法では対処しにくい薄毛の改善に効果的です。

さらに薬物療法とは異なり毎日の服用が不要で、定期的な施術だけで効果を期待できます。

通院回数を減らして交通費や診察費、時間を節約できるので、外出が困難な方にとっても嬉しい点です。

メソセラピー療法のデメリット

そんなメソセラピー療法にも、注意したいデメリットがあります。

以下の2点を見てみましょう。

【メソセラピー療法のデメリット】

  1. 毛包がない場合は効果が期待できない
  2. 施術後はサウナや入浴ができない

メソセラピー治療は、成長因子を頭皮に注入して発毛力を高める方法です。

しかし髪の毛の基となる毛母細胞が集まっている毛包がなくなっている場合、メソセラピー治療の効果が得られません

毛包がなくなっているかどうかは自分では判断できないため、まずはクリニックで診断を受けてメソセラピー治療が適しているかどうかを診てもらいましょう。

メソセラピー治療を受けた後は通常通りの生活が送れますが、注射部位が赤くなっている場合は入浴やサウナを控えるように指導される場合が多いです。

メソセラピー療法の期間

メソセラピーは1回の治療からでも始められますが、効果を実感するためには月に1〜4回程度の治療が推奨されています。

クリニックや患者の症状によって異なりますが、一般的には月に数回の治療を半年から一年ほど継続するケースが多いです。

③植毛手術

内服薬や外用薬などの一般的な治療法では効果が不十分と感じている方に提案されるケースが多い治療法が、植毛手術です。

自身の後頭部から健康な毛髪を採取し薄毛が目立つ部位に移植する手術で、近年では技術の進歩により自然な仕上がりと長期的な持続性を両立した高度な手術法も開発されています。

とはいえ手術の成功は技術や毛包の状態に左右されるため、必ずしも思い通りの結果が得られるとは限りません

専門医による丁寧なカウンセリングを受け、十分な情報収集と検討が必要です。

人口の髪の毛を移植する「人工毛植毛」は合成繊維の人工毛を頭皮に直接埋め込む手術です。

一見手軽な方法ですが、拒絶反応や炎症などのリスクが伴い、日本皮膚科学会もガイドラインで非推奨としているため、慎重な検討が求められます。

植毛手術が向いている人

  • 薬の副作用が不安な人
  • 1回でAGA治療を完了させたい人

植毛手術のメリット

植毛手術には、以下のようなメリットが挙げられます。

【植毛手術のメリット】

  1. 拒絶反応が起きにくい
  2. 外傷による脱毛にも効果がある
  3. 自然な仕上がりになる

自身の髪の毛を移植するため術後の拒絶反応が起きにくく、最新技術を用いれば髪の毛の生着率も高いです。

毛組織をそのまま移植するため、外傷などで既に毛根が消失してしまった瘢痕性脱毛症にも対応できるのもメリットです。

自分の髪の毛を移植するため、生着すれば他の髪の毛と同じように成長していきます。

自身の髪の毛本来の質感を維持できるため、自然な仕上がりが期待できます。

植毛手術のデメリット

植毛手術にも、注意したいデメリットがあります。

【植毛手術のデメリット】

  1. 傷跡が残る恐れがある
  2. 移植した毛が定着しないと抜けてしまう
  3. 植毛した部分しか薄毛を解消できない

植毛手術では、手術痕が残ってしまうリスクがあります。

加齢によって頭部全体に薄毛が進行すれば、傷跡が髪の毛で隠せなくなるケースもしばしばです。

また、移植後の細胞がきちんと定着しないと細胞が死んでしまい、最終的には抜け落ちてしまいます

さらに自分自身の毛を移植する自毛植毛は、植えられる髪の毛の数にも限界があるため、限られた範囲にしか対応できません。

薄毛が広範囲に進行している場合、全体に対しての植毛はできないので注意しましょう。

植毛手術の期間

自毛植毛手術は通常1回の手術で完了します。

手術時間は3~6時間程度で、入院は不要です。

ただし、術式によっては数回の通院が必要な場合もあります。

1回の手術で植毛できる数は医師やクリニックのレベルによって異なるため、最初の医師やクリニック選びには注意が必要です。

④服薬治療

AGA治療の現場で広く用いられているのが服薬治療です。

クリニックや病院などで処方される治療薬は、医学的にAGA治療への効果が認められているため、効果がが高い治療法といえます。

AGA治療における服薬には「外服薬」と「内服薬」があり、症状や患者の希望によって使い分けられます。

治療薬を使った直後に効果が現れるのではなく、一定期間の服用を続けていく内に徐々に効果が現れる点に注意が必要です。

また、治療薬を処方してもらう際には医師から副作用やアレルギーといった事項について、十分に説明を受けましょう。

服薬治療が向いている人

  • 薬を長期間飲み続けられる人
  • 効果が高いAGA治療を受けたい人
  • 薬によるアレルギーなどがない人

服薬治療のメリット

治療薬によってAGAを改善させるメリットとして、以下の要素が挙げられます。

【服薬治療のメリット】

  1. AGA治療の効果が認められている薬が多い
  2. 医師やカウンセラーと相談して薬を決められる
  3. 薬を服用するだけなので手間が少ない

服薬治療のメリットとして、AGA治療の効果が認められている薬が多く存在する点が挙げられます。

国や学会によってAGA治療の効果が認められていれば、信頼できますね!

「AGA治療に効果がある」と謳う商品は多く出回っていますが、効果の信ぴょう性に欠けるものも少なくありません。

専門のクリニックで医師にAGA治療薬を処方してもらえば、怪しい商品に手を出すよりも確実性が高いです。

さらに、医師やカウンセラーと相談して適切な薬を決められるので個々の症状に合わせた治療ができます。

薬を服用するだけなので手間が少なく、簡単に続けられるのも利点です。

服薬治療のデメリット

AGA治療の現場で広く行われている服薬治療にも、デメリットがあります。

以下の項目を見てください。

【服薬治療のデメリット】

  1. AGA治療薬は保険適用外
  2. 初期脱毛が起こる恐れがある
  3. 副作用が現れる場合もある

ずAGA治療薬は保険適用外であり、治療費は全て自己負担となります。

クリニックによって費用構成が異なるため、事前に問い合わせるなどしてどの程度費用が掛かるのかシミュレーションしましょう。

また、治療を始めた直後に「初期脱毛」が起こる可能性があります。

これは一時的に抜け毛が増える現象で、AGA治療へのモチベーションが下がったり治療の継続が不安になったりといった悪影響につながりやすいです。

さらに、フィナステリドやデュタステリドなどのAGA治療薬には、副作用として性欲低下や勃起不全が報告されています。

薬を処方してもらう際には、効果だけではなく副作用についても十分な説明をうけましょう。

AGA治療の保険適用については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひチェックしてください。

AGA治療は保険適用されない?保険適用されるケース・治療費の目安を解説

服薬治療の期間

服薬治療の効果が現れるには個人差がありますが、3か月~6か月が目安といえます。

薄毛の進行が初期段階であれば、治療を始めてから3か月以内でも効果が見られる場合もありますが、6か月は治療を続けたいところです。

先ほど解説したように服薬初期は初期脱毛が見られる場合があるため、初期脱毛を乗り越えた後の経過を見て治療の方向性を定める必要があります。

目に見えるほどの効果が得られるには、時間がかかる点を理解しましょう。

⑤自然治療

自然療法は、睡眠改善や食事改善、サプリメント摂取、ストレス軽減などを通して健康を取り戻し、体内からAGAにアプローチする治療法です。

薄毛の程度が軽い方はもちろん、医薬品の副作用を避けたい方や自然治癒力を高めたい方にとって、体に優しい選択肢として注目されています。

薄毛の改善だけではなく、生活習慣や全体的な健康改善にも効果が期待できる方法です。

自然治療が向いている人

  • 薄毛の状態が深刻ではない人
  • 全体的な健康状態を改善したい人
  • 薬による副作用を避けたい人

自然治療のメリット

自然治癒の主なメリットを確認しましょう。

【自然治療のメリット】

  1. 副作用の心配がない
  2. 身体全体の健康につながる可能性もある
  3. 合わない場合の中断がしやすい

AGA治療における自然療法は副作用のリスクが低く、薄毛の根本的な原因にアプローチできるため、長期的な薄毛対策として有効な方法です。

生活習慣の改善やサプリメントの摂取など手軽に始められる方法も多い上、万が一薄毛に効果が見られなかった場合でも、身体全体の健康改善に効果が期待できます。

治療を中断する際のリスクもないので、手軽さは高いです。

自然治癒のデメリット

自然治癒で懸念されるデメリットを見ていきましょう。

【自然治療のデメリット】

  1. 効果が不確実
  2. AGAは自然治癒しない
  3. 信頼できる情報が少ない

自然治癒の大きなデメリットは、治療の不確実性です。

薬の処方やクリニックでの治療と違い、薄毛が改善できる医学的な根拠に乏しく、劇的な改善が難しい場合も少なくありません。

さらに薄毛の原因がAGAだった場合、AGAは自然治癒しないためAGA治療どころか薄毛がどんどん進行してしまいます。

自分がAGAだった場合、自然治癒でのAGA治療は逆効果になりかねないので注意しましょう。

また、自然治療に役立つだけの信頼できる情報が手に入りずらいのも難点です。

自然治癒の期間

薄毛の程度や年齢、生活習慣など、個人の状況によって大きな差が出るため、一概にはいえません。

少なくともクリニックでの治療や治療薬の服用といった方法に比べると、時間がかかると考えましょう。

自然治癒力を高めるには、サプリメントの摂取や生活習慣の改善、禁煙・禁酒の継続などさまざまな努力が必要です。

不健康な生活習慣が続く分、効果が現れるまでの期間が長引いたり効果そのものがなくなったりする可能性も高いです。

最新のAGA治療で使われる内服薬2選

AGAの最新の治療薬
最新のAGA治療で使われる内服薬2選

先ほど解説した通り、AGA治療の現場では治療薬が用いられるケースもたくさんあります。

ここではAGA治療の最新の内服薬を2つ見ていきましょう。

【AGA治療で使われる最新の内服薬2選】

  1. フィナステリド
  2. スピロノラクトン

こちらの記事では、AGA治療薬についてより深く掘り下げて解説しています。

ぜひあわせて読んでください。

飲み薬タイプの発毛剤はAGA治療に効果がある?薬の種類や期待できる効果・副作用について解説

①フィナステリド

フィナステリドは、男性型脱毛症の進行を抑制するために使用されます。

日本で初めて販売されたAGA治療薬「プロペシア」と同様の成分が配合されたジェネリック医薬品で、効果が認めれた薬です。

フィナステリドは、体内でテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変わるのを防ぐ効果があります。

DHTは毛包を縮小させ髪の成長を抑えるため、フィナステリドを服用することでDHTの生成を抑え脱毛を防ぐ仕組みです。

フィナステリドの注意点

フィナステリドの服用にあたっては、知っておくべき副作用や注意点もあります。

以下の2点を見てください。

【フィナステリドの注意点】
  1. 女性は使用できない
  2. 妊活中の男性には向かない場合がある

フィナステリドの服用は成人男性に限られており、女性や未成年は服用できません。

特に妊娠中の女性は、フィナステリドが体内に吸収されると胎児に影響を及ぼす恐れがあるため、特に注意が必要です。

肌から成分を吸収する恐れもあるので、妊娠中または妊娠の可能性がある女性はフィナステリドに直接触れないように注意しましょう。

さらにフィナステリドの副作用として、勃起不全や性欲の減退が挙げられます。

これらの副作用は、フィナステリドが体内のホルモンバランスに影響を与えるために起こるとされています。

妊活中の男性がフィナステリドを服用する場合、医師とよく相談しましょう。

②スピロノラクトン

スピロノラクトンは、薄毛の治療薬として女性に使用される場合がある薬です。

男性ホルモンであるテストステロンの生成を減少させる作用があるため、男性には使用できませんが、女性にとって有効な治療薬とされています。

スピロノラクトンは、元々は利尿作用を持つ降圧薬として使用されていました。

AGA治療薬として知名度の高い「ミノキシジル」と同様に血圧を下げる効果がありましたが、女性の薄毛治療にも効果があることが分かってきました。

スピロノラクトンは体内のテストステロンレベルを低下させることで、女性の薄毛の進行を抑制します。

スピロノラクトンの注意点

スピロノラクトンの注意点として、以下の要素が挙げられます。

【スピロノラクトンの注意点】
  1. 妊娠中は使用できない
  2. 使用は女性に限られる
  3. 血圧が下がる

妊娠中や妊娠の可能性がある女性は、胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるためスピロノラクトンは服用できません。

また、テストステロンを低下させる効果があるので、男性は服用できない点にも注意しましょう。

さらにスピロノラクトンは降圧薬としての効果もあるため、低血圧の人や他の降圧薬を使用している人は注意が必要です。

血圧が下がりすぎるとめまいや疲労感が生じる可能性があるため、医師の指導のもとで血圧の管理を徹底しましょう。

最新のAGA治療で使われる外服薬2選

AGA治療で用いられるのは、内服薬ではありません。

最新のAGA治療の現場では外服薬もたくさん用いられています。

ここではそんなAGA治療の外服薬を見ていきましょう。

【AGA治療で使われる最新の外服薬2選】
  1. ミノキシジル
  2. デュタステリド

AGA治療薬の内服薬(飲み薬)と外用薬とは?効果・副作用・費用の目安を解説

①ミノキシジル

ミノキシジルは、頭皮の毛細血管を拡張させることで、髪の成長を促進する効果があります。

もともとは高血圧治療薬として開発されたミノキシジルですが、多毛の副作用が発見されたことからその後AGA治療薬としての効果が認められました。

血流が改善されることで髪の毛に必要な栄養素が毛根に届きやすくなり発毛を促進する作用が期待されるだけでなく、短縮されたヘアサイクルを正常化する効果もあります。

ミノキシジルは通常外用薬として使用され直接頭皮に塗布しますが、外用薬のため副作用のリスクが低いのがメリットです。

ミノキシジルの注意点

ミノキシジルの注意点を見ていきましょう。

【ミノキシジルの注意点】
  1. 初期脱毛が起こる場合がある
  2. 皮膚の赤みやかぶれが起こる場合がある

ミノキシジルを使用開始後、数週間から数カ月の間に一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が発生する場合があります。

初期脱毛は古い髪が抜けて新しい髪が成長し始めるサイクルの一環であり、一時的な現象です。

ただし、抜け毛が長期間続く場合は医師に相談して使用を継続するか考えましょう。

外用ミノキシジルは比較的安全ですが皮膚刺激やかゆみ、発赤などの局所的な副作用が発生するケースがあります。

まれに全身性の副作用として、動悸や血圧の変動が報告されている点も覚えておきましょう。

②デュタステリド

デュタステリドは、世界70カ国以上で承認されている薬剤です。

デュタステリドは、5α還元酵素を阻害することで、男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制します。

DHTはAGAの主な原因物質とされているため、デュタステリドは脱毛の進行を防ぐ効果があるとされています。

日本では2015年に認可された比較的新しい薬剤で、通常は0.5mgを1日1回服用するのが基本的な使用方法です。

長期的な継続使用が必要で服用を中止すると脱毛が再発しやすいため、継続が重要です。

デュタステリドの注意点

デュタステリドの注意点として、以下の項目をチェックしましょう。

【デュタステリドの注意点】
  1. 献血が制限される
  2. 肝臓に疾患がある場合は医師との相談が必要

デュタステリドを服用している間は、献血を控える必要があります。

これは血液中に存在するデュタステリドが、輸血を受けた妊婦に影響を与える可能性があるためです。

また、デュタステリドは肝臓で代謝されるため、肝機能に影響を与える可能性があります。

肝機能障害のある方や過去に肝臓の問題があった方は、使用前に医師との相談が必要です。

最新のAGA治療には治療薬の使用やPRP治療などさまざまある

今回は最新のAGA治療として5つの方法を挙げ、それぞれ詳しく解説しました。

最新のAGA治療には、さまざまな方法があります。

治療薬の使用では、フィナステリドやデュタステリドといったDHT抑制薬が一般的ですが副作用のリスクもあるため、医師からの説明を十分に受けてください。

一方、PRP治療は患者自身の血液を利用した新しいアプローチです。血小板を濃縮した成分を頭皮に注入することで、毛母細胞を刺激し、発毛を促進します。

副作用のリスクを避けたい場合におすすめの治療法です。

さらに自然治癒や植毛手術など、AGA治療法には多くの選択肢があります。

自分が目指す状態や体調によって、どの方法が一番適しているかを医師と相談してください。

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