FAGAとは?その原因と治療法、費用の目安について紹介

2024.02.07
FAGAとは?その原因と治療法、費用の目安について紹介
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日々の生活のなかで髪の手入れをしていると、以前よりもボリュームがなくなっていたり地肌が見えやすくなっていたりすることがあります。
女性の場合、それは「FAGA」になっているサインである可能性が高いです。

FAGAをあまり知らない方は「どのような症状なのかわからない」という悩みもあるでしょう。
そこでモアイスマイルズ編集部では、FAGAの詳細から発症する原因、治療法、費用の目安などを詳しく紹介します。

記事後半ではFAGAの予防法やよくある質問についても説明するので、ぜひ最後までご覧ください。

FAGAとは?

FAGAとは?

FAGAとは「Female(女性の)AGA」の略で、女性男性型脱毛症という脱毛症のことです。
男性は「AGA」という進行性の脱毛症があり、女性と区別するために「FAGA」という名称がつけられました。

男性とは少し症状が異なることから、現在では「FPHL(Female Pattern Hair Loss)」とも呼ばれています。
進行が進むと、頭頂部もしくは全体が均一に脱毛範囲が広がります。

放置すると症状が悪化するため、医療機関で診断・治療することが大切です。

女性男性型脱毛症  

女性男性型脱毛症は、医学の研究が進むにつれて男性のAGAとは症状や原因が異なることがわかってきました。
初期症状は分け目の広がりや抜け毛の量が増えるなどのため、薄毛になったことに気づきにくいです。

FAGAになる原因ははっきりと特定されていませんが、発症する原因は多くあります。
FAGAの症状があらわれるには個人差があるので、医師に診察をしてもらい最適な治療をおこなってもらいましょう。

FAGAとAGAの違い

FAGAとAGAの主な違いは、以下の通りです。

  • AGA:生え際や前頭部、頭頂部などの毛が部分的に薄くなる
  • FAGA:部分的ではなく、頭部全体が徐々に薄くなる

AGAは生え際や前頭部、頭頂部などの毛が薄くなっていくため、側頭部や後頭部の毛は残りやすいです。
一方FAGAは髪が全体的に薄くなっていくので、部分的に毛の量が変わるわけではありません。

また発症時期にも違いがあり、AGAは思春期以降(10代〜)、FAGAは成人以降(20代〜)に多く発症します。

FAGAの原因は?

FAGAの原因は?

FAGAが発症する原因として、以下の7点が挙げられます。

  • 遺伝的要素
  • ホルモンバランスの変化
  • 自律神経の乱れ
  • 生活環境の変化
  • 飲酒・喫煙の増加
  • ストレス
  • ヘアスタイルの影響

それでは順番に説明していきます。

遺伝的要素

母親からの遺伝によって、FAGAが発症することもあります。
理由としては、母親から受け継がれる「X染色体」が毛根にある男性ホルモン受容体「アンドロゲンレセプター」と深い関わりがあるからです。

アンドロゲンレセプターの感受性が強い遺伝子情報を受け継ぐと、薄毛になる可能性が高いと考えられています。
しかしアンドロゲンレセプターの感受性が高い遺伝子情報を受け継いでたとしても、FAGAにならないこともあります。

FAGAの発症はさまざまな要因が考えられるので、あくまで原因の1つとして理解しておくようにしましょう。

ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスの変化は、FAGAが進行する原因となります。
とくに女性は、加齢や出産によってホルモンバランスが乱れやすくなっています。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、以下のような特徴があります。

  • エストロゲン:髪の毛のハリやコシ、ツヤを保持するホルモン
  • プロゲステロン:髪の成長期を保持するホルモン

エストロゲンとプロゲステロンは、どちらも健康な髪を成長させるために重要なホルモンです。
しかし30代〜40代になると2つのホルモンが減少し、髪の毛が細くなっていきます。

とくにエストロゲンは加齢や出産の影響を受けやすいので、ホルモンバランスが乱れることで薄毛の原因となります。

自律神経の乱れ

自律神経が乱れるとホルモンバランスにも悪影響を及ぼすため、FAGAを進行させる原因になります。
自律神経とは、さまざまな刺激に反応して身体の機能を調整する身体の機能です。

人間関係によるストレスや睡眠不足などは、自律神経の乱れにつながる原因となっています。
髪の毛は、睡眠中に分泌される成長ホルモンによって成長が促進されます。

そのためストレスフリーな環境を作り、十分な睡眠を取ることが自律神経を整えるポイントです。

生活環境の変化

いつもとは違う生活環境では、FAGAを進行させる原因となります。
例えば極端なダイエットや新しい職場などは、血行不良を起こしてしまいます。

血行不良になると頭皮に十分な栄養が届かなくなるため、健康な髪が生えづらくなるのです。
そのため自分には合わない生活環境を送っているときは、無理に継続しないようにすることが大切です。

飲酒・喫煙の増加

飲酒や喫煙の過剰摂取は、FAGAを進行させる原因の1つです。
とくにお酒を多く飲むと、身体にとって害のある成分である「アセトアルデヒド」が分解されない状態になってしまいます。

また喫煙は血管を収縮させるため、血行不良になる恐れがあります。
どちらも急にやめることは難しいので、量を減らすことを意識するようにしましょう。

ストレス

ストレスが蓄積されると、血行不良を起こすことでFAGAを進行させます。
ストレスの感じ方は人によってさまざまですが、仕事や家庭、友人関係などから影響を受けやすいです。

過度なストレスは交感神経を刺激するため、自律神経が乱れて頭皮の血管を収縮してしまいます。
血管が収縮されると頭皮に十分な栄養素が届かなくなり、髪の毛の成長が止まります。

そのため血行不良を起こさないためにも、ストレス解消をする方法を考えることが大切です。

ヘアスタイルの影響

ヘアスタイルに影響を受けることで、FAGAが進行することもあります。
頭皮を引っ張るヘアスタイルにすると「牽引性脱毛症」になり、頭皮に十分な栄養が届かなくなります。

髪を引っ張ったりエクステを付けたりするスタイリングは、頭皮へと負担が大きくなります。
仕事の関係で決められた髪型をしなければいけないときは、オフの日は髪を結ばずに休ませるようにしましょう。

FAGAの症状

FAGAの症状

FAGAの症状は、人によって個人差があります。
症状によって進行パターンも異なるため、早めに見極めることが大切です。

こちらでは、FAGAの主な症状についてまとめました。
あなたに当てはまる内容がないかぜひチェックしてください。

髪の毛が細くなる

髪の毛が細くなっている場合、FAGAの疑いがあります。
髪の毛が細くなる原因には、加齢や遺伝、ストレス、間違ったヘアケアなどが考えられます。

女性の場合、髪の毛の密集率が低下する「びまん性脱毛症」や「甲状腺疾患」などの症状も原因の1つです。
抜け毛の本数だけでなく髪の毛の細さもチェックし、FAGAが進行していないか把握するようにしましょう。

抜け毛の増加

FAGAが進行すると、髪全体の抜け毛が増えます。
通常では1日100本ほど髪の毛が抜けるといわれており、平均的な本数を超えていれば注意が必要です。

また、睡眠不足や運動不足など生活習慣の乱れも抜け毛が増える原因となっています。
とくに睡眠不足になると髪の成長ホルモンの分泌量が低下するため、正常に育たなくなります。

そのため抜け毛が増えたと感じたときは、医療機関の専門医と相談しながらアドバイスを受けるようにしましょう。

分け目などの薄毛化

分け目が薄くなっている場合、FAGAが進行しているサインです。
FAGAの初期症状として、分け目の広がりが目立つようになります。

毎日同じ髪型を続けていると、頭皮に負担がかかり血行不良となって薄毛の原因になることもあります。
またパーマやカラーなどを頻繁におこなっている場合、頭皮へのストレスから抜け毛や薄毛が増える可能性も高いです。

髪への負担が大きいと分け目が広がる原因となるため、休ませる日を作るように意識してください。

頭頂部や生え際の薄毛化

FAGAの進行が進んでいる場合、頭頂部や生え際の薄毛化がはじまります。
男性が発症するAGAに多くみられる症状ですが、女性も同じような症状になることもあります。

部分的に髪の毛が薄くなっているときは、円形脱毛症や牽引性脱毛症なども考えられます。
目視で髪の毛が薄くなっていることに気づいたときは、早めに治療をおこなうようにしましょう。

髪の毛全体の薄毛化

FAGAの進行が進むと、髪の毛全体の薄毛化がはじまることもあります。
頭部全体の髪の毛が薄くなっていくと、頭皮が透けて見えるようになります。

40代〜50代の女性の壮年期に起こりやすいといわれていますが、稀に20代でも発症します。
女性は加齢によって髪のハリやコシを失うため、全体的なボリュームが減ったと感じやすいです。

髪の毛全体の薄毛化を改善したいときは、医療機関で専門的な治療をおこなってもらうようにしましょう。

FAGAの治療法

FAGAの治療法

FAGAの治療法は、薬の服用やメソセラピー、植毛などがあります。
早めの治療をおこなうことで、症状の進行をおさえて改善できるようになります。

それではFAGAの治療法について説明するので、あなたに合った方法を見つけて薄毛の対処をはじめていきましょう。

外用薬による方法

外用薬とは、皮膚や粘膜に直接使用する薬です。
AGA治療として広く取り入れられており、医療機関だけでなくドラッグストアやネットでも購入できます。

代表的な外用薬には「ミノキシジル外用薬」などがあり、発毛を促進させる効果があります。
毛母細胞を増殖させることで、ヘアサイクルを正常にして髪の毛を伸ばすことが可能です。

外用薬の副作用には「初期脱毛」という症状がありますが、約4週間程度で収束されるといわれています。
注意点として、男性が使用している治療薬を女性が使うことはできない可能性が高いです。

そのためパートナーが使っている治療薬ではなく、医療機関で処方されたものを服用するようにしましょう。

内服薬による方法

FAGAの治療法として、内服薬による薬剤治療は有効な方法と考えられています。
薄毛の進行を抑制する代表的な内服薬として「パントガール内服薬」と「ミノキシジル内服薬」の2種類があります。

内服薬を使用すると、髪の毛の生成に必要な栄養素を取り入れることが可能です。
内服薬と外用薬を併用することで、FAGAの進行をおさえながら髪の毛を成長させられます。

薬の服用を継続すれば、徐々に発毛効果を実感できるようになります。
外用薬と同じく女性が使用できない成分が含まれた治療薬もあるので、医療機関から処方された薬のみを服用しましょう。

メソセラピーによる方法

メソセラピーとは、有効成分を皮下注射をすることで髪の毛の成長を促進させる治療法です。
メソセラピーは、細い注射針やローラーなどの器具を使って頭皮に注入します。

針を使わない「ノーニードルメソセラピー」という治療法もあります。
頭皮に直接有効成分を届けるので、変化を実感しやすい点が特徴です。

世界的にはあまり推奨されていない治療法ですが、内服薬と併用されることが多いです。

自毛植毛による方法

自毛植毛は、FAGAの影響を受けていない部分の髪の毛を毛根ごと採取して患部へと移植する治療法です。
80%以上の生着率があるので、薄毛改善効果を期待できます。

自毛植毛だけでなく医学によって開発した人工毛を移植する「人工植毛」という治療法もあります。
植毛はほかの治療法よりも高額な費用がかかるため、事前に予算確保をすることが大切です。

また頭部全体の髪の毛が薄くなっていると影響が出やすいので、症状によっては自毛植毛が適さないということを理解しておきましょう。

FAGAと治療費の目安

FAGAと治療費の目安

これからFAGAの治療をしようと考えている方は「どれくらいの治療費が必要なのか心配」という悩みもあるでしょう。
FAGAは、どのような治療法を選ぶかによって治療費が大きく変動します。

こちらでは、FAGA治療に必要な治療費の目安について紹介します。
予算確保をするためにも、ぜひチェックしておいてください。

薬代

FAGAの治療法として外用薬や内服薬を使用する場合、継続することで効果を実感できます。
薬の量によって価格は異なりますが、1ヶ月に3,000円〜8,000円程度の費用が必要です。

例えば代表的な内服薬である「パントガール内服薬」の場合、1箱90錠入りで8,000円前後となっています。
薬は、ほかの治療法に比べるとリーズナブルな価格設定となっています。

そのため継続しながらFAGAを改善するなら、薬による治療を選ぶようにしましょう。

メソセラピー

メソセラピーは短期間のうちに発毛効果を実感できますが、1ヶ月に2万円〜8万円程度の費用が必要です。
メソセラピーは半年〜1年の期間でおこなうので、20万円〜100万円程度の予算確保が必要となります。

また、医療機関では治療費以外にも初診料や再診料、血液検査などの支払いも必要です。
外用薬や内服薬よりも治療費は高額ですが、早くFAGAを改善したい方にはおすすめです。

自毛植毛

自毛植毛は移植する毛の本数や植毛範囲によって価格が異なりますが、一般的には50万円〜200万円程度の費用が必要です。
例えば1,000本前後の毛を植毛するなら50万円〜100万円、2,000本以上なら150万円〜200万円にもなります。

また検査費用として、別料金が必要になることもあります。
自毛植毛後に薬が必要なときは、追加料金が発生します。

治療法のなかでは最も高額な治療費となるため、ほかの方法では薄毛改善が難しいときに試すようにしましょう。

FAGAのセルフ予防法

FAGAのセルフ予防法

FAGAを予防するためには、ホルモンバランスと頭皮環境を整えることが大切です。
代表的な予防法として、サプリメントの摂取や十分な睡眠時間、ストレス発散などがあります。

日々の生活のなかでFAGAは予防できるので、薄毛を改善するためにもチェックしておきましょう。

栄養素をサプリで摂取する

育毛に効果的な栄養素が含まれたサプリメントを摂取すると、健康な髪の毛を保持できます。
例えば髪の毛の成長に必要な栄養素には、たんぱく質や亜鉛、ミネラル類、ビタミン類などがあります。

栄養素は食事から取り入れることが重要なので、不足した栄養素をサプリメントで補うことが最適です。
医療機関ではFAGAを改善するためのサプリメントを処方してもらえるため、市販の製品よりも高い育毛効果を実感できるでしょう。

充分な睡眠時間を確保する

充分な睡眠時間を確保することで、成長ホルモンを分泌させて髪の毛を成長させられます。
成長ホルモンは「IGF-1」という増殖因子を産生させることで、細胞を増殖させて髪の毛の成長を促進させます。

夜更かしをすることが多い場合、自律神経が乱れて成長ホルモンの分泌を阻害してしまいます。
理想としては夜中の12時にはベッドに入り、5時間〜6時間の睡眠時間を確保することが大切です。

睡眠の長さだけでなく睡眠の質を向上させるためには、自分に合った枕やベッド、マットレスを使用しましょう。

ストレスを発散する

FAGAを進行させないようにするには、ストレスを発散することも重要です。
ストレスが蓄積すると、自律神経の乱れや血行不良を招く原因となります。

また過度なストレスは交感神経を刺激するため、頭皮の血管を収縮させて血行を悪くします。
ストレスを感じるタイミングは人によって異なりますが、家庭や職場、友人関係などが多いです。

ストレスを発散させたいときは、趣味を作ったり軽い運動をしたりすることをおすすめします。

FAGA治療でよくある質問

FAGA治療でよくある質問

これからFAGA治療をはじめようと考えている方は、いくつか疑問を持っているのではないでしょうか。
初めての治療はわからないことも多いので、何かと不安に感じてしまいますよね。

こちらでは、FAGA治療でよくある質問についてまとめました。
疑問を解消して、安心しながらFAGA治療をはじめてみましょう。

どれぐらいの期間で治る?

FAGAが治るまでの期間は個人差がありますが、治療から約3ヶ月〜6ヶ月のうちに発毛効果を実感できます。
どのような治療方法を選択するかによって、薄毛が完治するまでの期間は異なります。

治療法に外用薬や内服薬を使用する場合、半年〜1年程度は継続することが大切です。
医療機関の医師に診察をしてもらい、どれくらいの期間が必要なのかを相談しましょう。

年齢が若くても発症する?

FAGAは加齢によって増加する症状ですが、早ければ10代〜20代でも発症します。
遺伝や生活習慣の乱れなどによって、FAGAの進行が早くなることもあります。

実際に医療クリニックを利用している女性のなかには、10代〜20代の患者も多いです。
そのため少しでも髪の毛が薄くなっていると感じたときは、早めに治療をするようにしましょう。

自然に治らないの?

FAGAは、基本的に自然治癒することが難しい症状です。
FAGAが進行する原因はさまざまなので、普段の生活を見直すことで改善することはできます。

しかし生活習慣を改善したとしても、発毛量を増やすことは難しいです。
ホルモンバランスの乱れや加齢、遺伝などが原因となっているときは、医療機関で自分に合った薬を処方してもらいましょう。

治療が終われば、薬は不要?

FAGA治療を終えたとしても、再度進行がはじまるケースもあります。
FAGAは進行性の症状なので、治療後に再発する可能性は高いです。

また薬は継続することで発毛効果を実感できるため、治療を終えても継続することをおすすめします。
さらに生活習慣の見直しや正しいヘアケアをすることで、健康な髪を保持できるようになります。

FAGAを完治させるためには時間と根気が必要なので、治療が終わったあともセルフケアを怠らないように注意しましょう。

脱毛症状が気になったら早期受診がおすすめ

脱毛症状が気になったら早期受診がおすすめ

今回は、FAGAの詳細から発症する原因、治療法、費用の目安などを詳しく紹介しました。
FAGAは進行性の脱毛症であり、女性であれば誰でも発症する可能性があります。

FAGAが発症する原因には、遺伝やホルモンバランスの変化、自律神経の乱れ、生活環境の変化、飲酒・喫煙の増加、ストレス、ヘアスタイルの影響などが考えられます。
もしFAGAを発症していると感じたなら、医療機関で早期受診することをおすすめします。いつまでも健康で綺麗な髪を維持するためにも、FAGAに気をつけながら生活をしてください。

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